地理科学学会
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会     告
地理科学学会会長 友澤和夫 
2023年度秋季学術大会シンポジウムのお知らせ(第2報)
 地理科学学会では,下記の通り2023年度秋季学術大会(第40回シンポジウム)を開催しますので,多数ご参加くださいますようご案内申し上げます。本シンポジウムは,会場のみの開催とし,オンラインとの併用は行いません。
 参加にあたって事前申し込みをお願いします。申し込みはGoogle form (https://forms.gle/HRa8DGiYLU1eqcvV8)からお願いします(もしくは下記QRコードから)。ただし,当日参加も可能です。



主 催:地理科学学会

テーマ:新興大国インドの現在―デリー首都圏で何が起こっているのか―

日 時:2023年11月25日(土)12:30~17:00

会 場:広島大学文学部 B204教室(リテラ)(東広島市鏡山1-2-3)

参加費:500円(学生・大学院生は無料)

オーガナイザー:友澤和夫(広島大)・宇根義己(金沢大)

趣 旨: 今世紀に入って以降のインド経済の飛躍は目覚ましく,2022年時点で同国はGDPで世界第5位の新興大国となった。この経済成長は,各種の開発や新たな産業の勃興,都市域の拡張,社会や地域の変動をともなっている。なかでもデリー首都圏をはじめとする大都市圏は経済成長のエンジンとなり,とくに郊外において未曾有の地域変化が生じている。郊外空間を,フォード主義型の蓄積体制により生み出されるものとみれば,経済自由化以前のインドではそれは未発達であり,今日においてようやく大規模に出現しつつあると言えよう。
 本シンポジウムでは,現代インドの空間的特性を俯瞰したのちに,デリー首都圏を対象として,そこでみられる都市開発や産業の立地・成長を捉えることを目的とする。そして,そのような新たな建造環境が構築される中で,人々が織りなす諸活動にも目を向ける。具体的には,デリー首都圏への流入者,あるいは人々の経済的営為に着目し,彼らがインド経済成長の恩恵をどのように引き出そうとしているのかを明らかにする。
 以上を通じて,デリー首都圏を多面的に把握しながら,現代インドを舞台とする新興国都市論の構築に向けての議論を行いたい。

プログラム:
12:30-12:45開会・趣旨説明 友澤和夫(広島大)
12:45-13:15 研究報告1 鍬塚賢太郎(龍谷大)
 インドにおける地域的な産業の多様性と組合せ
13:15-13:45 研究報告2 宇根義己(金沢大)
 現代インド縫製業のグローバル化とデリー首都圏の現在
13:45-14:15 研究報告3 後藤拓也(広島大)
 デリー首都圏における新しい農業の出現—ハリヤーナー州のマッシュルーム栽培—
14:15-14:25 休憩
14:25-14:55 研究報告4 友澤和夫(広島大)
 工業団地内農村で何が起こっているのか—工業化・労働市場・サバルタンな都市化—
14:55-15:25 研究報告5 由井義通(広島大)
 デリー首都圏における不動産開発—グレーター・ファリダバードの事例—
15:25-15:35 休憩
15:35-15:50 コメント 陳林(華南師範大)
15:50-16:50 総合討論
16:50 閉会
注意事項:
Google formは一人一通での申し込みをお願いします。
会員控え室は用意しません。
今大会では巡検ならびに一般研究発表,懇親会は実施いたしません。
※会場のご案内
JR西条駅より広島大学行きバスで広大中央口までお越しください。
会場は,文学部棟の2階です。受付は玄関ではなく,会場前で行います。


本シンポジウムの開催にあたり,科学研究費(基盤研究B,課題番号19H01384,研究課題名:デリー首都圏の空間構造―新興国都市論の構築に向けて―)の一部を使用します。

お問い合わせ先
地理科学学会 集会専門委員会
〒739-8522 東広島市鏡山1-2-3 
広島大学大学院文学研究科地理学教室内
TEL:082-424-6656 FAX:082-424-0320
地理科学学会ウェブサイト
http://www.chiri-kagaku.jp/
 
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